デールカーネギー著「道は開ける」には、次のような一節がある。
「悩みに対して、「ストップ・ロス・オーダー」という歯止めを用いよう。一つの問題に対して、どの程度まで気にかけるべきかを決めて、その限度を超えたら精算してしまえと。」
これは株式売買に最高の手腕を持つ人の株取引からの教訓を基としているとのことである。
その株取引においては、あらかじめ逆指値をしておく。5%あるいは10%下がった所で自動的に売買しておくようにする。
そうしておけば、逆指値により損する株はあるが、当たった株に対しては、儲けは平均して、10ないし50%にもなるので、半分以上の取引で失敗しても、まだ儲けの方が大きくなる、というのである。
これは株の世界では、よく言われることである。
駄目な株は、大きな含み損ををかかえないために塩漬けにならないよう早く損切れと。
そのために、逆指値で自動的に売るのはよい方法であると。
ここで大事なことは、逆指値で機械的に売ることだ。
あらかじめ、5%下がった所で売ると決めておいて、自分で売るということをしようとすると、大きく下がったりして売れなくなることがある。そうすると、下がり続けたりして大損を抱えたまま塩漬けになってしまう。
素人だと高値掴みすることが多いのでよけいだ。
現に私は、逆指値をして置かなかったために、塩漬け株をかかえて大損している。
現物株をやる時は大いに心したい。