山本周五郎の短編に、「百足違い」というのがある。百足は「むかで」ではなく、「ひゃくあし」と読む。一足違いでなく百足違いで怒るのである。
この小説の主人公秋成(あきしげ)又四郎がこの百足違いで人生を生きている。
これは師の雲海和尚の教えによる。
雲海和尚は言う。
「この世にゃあへえ、男が本気になって怒るようなこたあ、から一つもねえだよ、怒ると腎の臓が草臥(くたび)れるだ、いちど怒ると時間にして一刻いっときが命を減らすだあ、おらが証人、怒りっぽい人間はみんな早死だてば」
私はこれをもじって、「気にするんじゃねえ、怒るんじゃねえ、頭肝腎がくたびれるだぁー」と思うことにしている。
肝腎かなめと言われるように、肝臓、腎臓は人間にとって極めて大事な臓器だ。
頭は、生命の中心だ。
くよくよすれば頭がくたびれる。
だから、もう一度言う。
「気にするんじゃねえ、怒るんじゃねえ、頭肝腎がくたびれるだぁー」
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